技術研究組合産業用ロボット次世代基礎技術研究機構(ROBOCIP)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」の公募に、国立研究開発法人産業技術総合研究所などと共同で提案・応募し、委託先として採択されました。
●NEDO委託事業概要
「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」
ロボットは人手不足で悩む多くの産業でその活用が期待されています。しかし、これまで人手に頼ってきた現場にロボットを導入しようとすると、多品種少量生産でロボットが扱うモノが多種多様であったり、ロボット周辺の環境の変化が大きかったりなど、ロボット化の難易度が高いケースが多いのが実情です。また、従来型のロボットシステムにおいては、システムの信頼性は高いものの、ソフトウェアのプログラミング言語が各々のハードウエアごとに異なるなど、新規の開発者が参入しづらい状況にありました。
本事業では、ロボットシステムを構成する各機能をモジュール化し、その品質や性能を可視化するソフトウェアの検証技術や各種ツールを開発・整備することで、オープンなソフトウェア開発基盤を構築します。これにより、さまざまな開発者の参入を促し、ロボットシステムを開発・導入・運用のしやすい環境を整備することで、ロボット活用の裾野が拡大することを目指します。
●共同提案概要
「ロボットSI効率化に向けた品質・信頼性・安全性強化型ソフトウェア開発基盤の構築」
本事業では、OSS 活用とモジュールベースのロボットアーキテクチャの定義を通じて、ロングテール領域にも柔軟かつ低コストで導入可能なロボットシステム開発手法を確立します。OSS や様々なベンダが開発するモジュールを検証するためのスクリーニングシステム、個々のモジュール開発を効率化するツールや検証用リファレンスロボットシステム、その他様々な開発を支援するツール・シミュレータやシミュレーションモデルを開発することで、安心して再利用可能なソフトウェアモジュールや、それらを利用可能な開発基盤を提供し、高度な熟練者でなくとも高品質なロボットシステム開発を可能にするとともに、将来的に構築されるソフトウェアモジュールやツール等の流通基盤上での提供を目指します。
●ROBOCIPの役割(担当分野)
「作業・安全設計支援ツールの研究開発」
ロボット活用の裾野拡大に向けたオープンなソフトウェア開発基盤における「リスクアセスメント支援ツール」、「作業品質検証ツール」、「遠隔介入操作支援ツール」の3つを軸とする「作業・安全設計支援ツール」の研究開発を通じて、ロボットシステムの設計から検証までの全工程を省力化し、迅速かつ効率的なロボットシステムの導入を支援します。本件は、神戸大学、大阪大学と産学連携活動として研究開発に取り組みます。
採択プロジェクト概要
- 委託事業名 : ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/
- ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築
- 事業期間 : 2025年〜2027年度
- テーマ名 : ロボット SI 効率化に向けた品質・信頼性・安全性強化型ソフトウェア開発基盤の構築
- 体制 : 代表事業者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
- 共同提案者 イーソル株式会社
- 技術研究組合産業用ロボット次世代基礎技術研究機構
- 株式会社セック
- パナソニック ホールディングス株式会社
- 富士ソフト株式会社
- 株式会社豆蔵
- 学校法人立命館
- NEDO公表内容: https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101875.html(外部リンク)
【本リリースに関するお問い合わせ】
技術研究組合産業用ロボット次世代基礎技術研究機構 管理部
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